zcryy’s blog

ひぐらし業卒考察をしています。

ひぐらし業卒の感想(今さら)(旧作の感想も交えて)

 続編の予告なく、これで終わり感満載なひぐらしのなく頃に業卒。卒15話からだいぶたってはいるが、ここで私の感想を書いておきたいと思う。(業卒の続編がないという仮定で書きます)



注意:以降の内容にはネガティブなものを含みます。ひぐらし業卒好きな方はブラウザバックをおすすめします。

 ひぐらし旧作、業卒のネタバレも含みます。












〈旧作について〉
 旧作の良さは主に3つあると私は思っている。「感動ストーリー」「空気感」「考察要素」だ。

 「感動ストーリー」は言わずもがなである。各人物の心情を思い浮かべてみると、何とも素晴らしい(語彙力がない)。
 「空気感」。あの昭和58年の雛見沢の空気、あの場面の空気感、DS版のBGM、いいよね(語彙力がない2回目)。
 「考察要素」。私は黒幕の過去編から見ていったため、考察しながら読み進めるといったことはしなかったが、後から考えてみても、ちゃんと出題編4編で真相を解くことは可能だと思えた。未知の病気に関しても「綿流し編梨花の注射器」「祟明し編の沙都子の様子」「富竹の最期」などから推測できるし、羽入に関しても、「鬼隠し編最後の梨花のセリフ」「暇潰し編梨花の様子」から推測できる(そもそも羽入は真相にあまり関わっていないが)。




〈業卒について〉
 では業卒ではどうだったか。

 まず、「考察要素」。
 卒15話終了時点で、話の根幹に関わる大きな矛盾が約2つ、そこそこの矛盾や疑問点がたくさん存在している。大きな矛盾2つは、


・沙都子のループが同一のカケラの過去に移動するもので、梨花のループが別のカケラの過去に移動するものであると読み取れるが、それでは業23, 24話が猫騙し編での話となり、H173入手の時期がおかしくなる

・旧作にて、鷹野は『祭当日に富竹を発症させることで終末作戦を成功しやすくする』という計画を立てていた。皆殺し編での鷹野の『あなた(富竹)は既に潜在感染者なのよ』という発言から、祭の前の富竹の発症レベルを村人達と同じと推測できる。
 以上を踏まえると、旧作ではH173は数時間でL5発症させられる、即効性の高いものでないとおかしい(このことを含めて計画を立てていると考えられるため)。これは業卒でのH173の効果と矛盾する。


 というものである。業卒に関する矛盾や疑問点については過去記事を参考にしてほしい。
 このことから、続編でもない限り、業卒の現実味がかなり薄れてしまう。ましてや、出題編で明かした内容がそのまま解答となっている。これでは、考察を楽しめる作品とは言い難いと私は思っている。


 次に、「空気感」。確かに、村の風景や空気感、各人物の姿などは魅了されるものがあった。ただ、全体的にどうかと言われると、「考察要素」について述べた事もあって、良いとも悪いとも言い難い。


 最後に、「感動ストーリー」。確かに、卒15話後半は良かったと思えた点もあった。但し、それは「祭囃し、賽殺し編からループなしで卒15話後半の世界に辿り着いたと仮定したら」の話である。もちろん魔女云々の話は除外である。祭囃し編以降、かつての悪役も良心を取り戻して、皆仲良く過ごす世界、その状況が「良かった」と思える点なのである。
 逆に言えば、「業18話、19話前半、卒15話後半」以外無くて良いんじゃないかと思うのだ。30~120分のOVAなら、かなり人気が出てたのではないかと思う。









 以上が業卒全体に対する私の感想である。続編が出ればまた見方が変わるのかもしれない。

 ひぐらし巡に関しては、「ひぐらし卒の代わり」としては私は期待していない。どれだけひぐらし巡が良作でも(ひぐらし卒と関わってくるとかない限り)ひぐらし卒が無かったことになるわけではないからだ。
 しかし、何かしらの面白い話をきっと提供してくれることだろう。新たな考察要素を提供してくれる可能性も十分あり得る。その点においては、私はひぐらし巡に期待している。

 ひぐらし令に関しては、業卒とは全く別の新作であるため、特に悲観することはないだろう。期待して待とう。





 以上、読んで頂きありがとうございます。今後はおそらく、しばらく投稿はないでしょうが、もしかしたらひぐらし業卒の考察を投稿したり、別作品の考察を投稿したりするかもしれません。






ひぐらしのなく頃に
ひぐらしのなく頃に
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